はじめての転職における心構え

マインドセット・健康管理

こんにちは。KaibaSakamotoです。

ワタシは30年間、正確には28年、「終身雇用制度」の下、ファーストキャリアで勤め、そこそこ階段を昇っていったところで、惰性で65歳、いえ、70歳まで働くことを良しとせず、早期退職制度ができる前に自主退職して転職しました。

転職して感じたことは、「世の中は広い」ということと、「がむしゃらに生きている人がこんなにも多い」ということです。「がむしゃら」という意味は、ガスが止まるとか止まらないとかいう中で精一杯生きているという意味です。

老後まで安泰であろうはずだった既設レールを、50歳を超えてから、飛び出して、それはもう色々な経験をし、良い意味でも悪い意味でも、色んな人から、色んな事象から沢山のこと、そのままレールに乗っかっていては決して気付けなかったことを学びました。

本記事には、そんなワタシが感じた「はじめての転職」のこころ構えや、転職までの道筋を記します。

人によって思いや考え方も百人百様ですが、賛同できる部分を参考にしてください。

【はじめての転職】転職サイトに登録する

ここで引け目を感じる人も中にはいます。

一方で、上場会社勤務の3割の人が、転職サイトに登録しているということを聞いたことがあります。

登録は無料である転職あっせん会社が多いです。

転職を考え始めて心の準備が「10段階のうち2」くらいで登録はしておきます。

これも一つの新たな第一歩であるとともに、新しい挑戦です。

これまでの履歴を入力する中で、色々な思いが頭の中を駆け巡ります。

「こうした過程も、なにもしなければ起こらなかったはずのこと」とポジティブに捉えて楽しんで良いことです。

【はじめての転職】実際に会って話を聞いてみることもしてみる

色々なあっせん情報が届きます。

その中で、「これは興味がある」というものがあれば、申し込みをします。

ここでも、「どうしよう、少し興味があっただけで、このまま、あれよあれよと進んで行ってしまったら」と心配になりますが、「安心してください」。

50歳を超えていれば、10社中7社が欲しがるような、よほどの専門性を持った技能を持っていない限り、そうそうは首尾よく行かないことが多いです。

また、転職斡旋会社の担当者と会うことになっても、その方々も、後々に、断ることになりかねないので、しっかり見極めて対応してくれます。

ワタシの経験ですと、50歳前後で、「あっ、これなら」と思って意気揚々と申し込んで、斡旋会社の担当者と会っても、数日後、お断りメールが入ってくることも、しばしばあります。

そんな行程を繰り返すと、さすがに、「もう無理かな」と諦めたくなります。

50歳前後の大半の方が、こうして諦めて、現業を続けていくことになります。

ただ、心の声に聞いてもらいたいのは、「果たしてそれでいいのか」ということです。

【はじめての転職 家族】人生は一度きり 一方で家族の人生も一度きり

申し込みや、面談を繰り返していると、世の中や、市場が求める人物像が、おぼろげに見えてきます。

ワタシは、これだけでも、十分な成果だと断言できます。

製造業の責任者

IT人材

マーケティング関連に従事して平均の人より3段階は飛び抜けている人

でない限り、なかなか転職は難しいと言えます。

ここで、もう一度、考えます。

・「このまま転職の道を模索するのか」「このままで惰性的に70歳まで働くのか」。

・「一度きりの人生、後悔はしたくない。しかも「人生100年時代」の後悔は、今までの倍の長さ続く」。

加えて、もう一つ考えて欲しいのは、

・「家族の人生も一度きり」という点です。

そして、親がご健在な場合には、

・「親の残された余生に、心配をかけさせても良いのか」という点です。

この4点を踏まえてなお、転職を考える場合は、「ほぼ本物」と言えます。

坂本龍馬も大きな志を胸に脱藩をしています。

しかも、残してきた親兄弟姉妹、親族、「坂本家」全体に処罰が下ることも十分に考えられたのに です。

これでも転職を望むのであれば、不退転の覚悟で望むと良いです。

【はじめての転職 心構え】オブジェ社員は求められていない

「そんなの当たり前だ」と言われます。

ただ、以下のことをしっかりと認識していないと、「オブジェ社員化」することになります。

「オブジェ社員」って最近巷でよく耳にする言葉ですが、かつての「窓際族」の進化系と言われますが、色々な現場を見てきて、ワタシなりの解釈は少し異なっています。

「数十年に渡り、バリバリと仕事をしてきました。その実力と、経験を生かして、若い社員を育てることにおいては自信があります」という方は、特に「オブジェ社員」になりやすいです。

かつては、「窓際族」と言えば、どちらかと言えば、活躍の場から、逸脱してしまった社員を揶揄しましたが、「オブジェ社員」は逆です。

活躍してきた人こそなりやすいです。

なぜなら、陳腐化した「過去の栄光」に依存しやすく、また、それを配下に押し付けやすく、今の時流には合致していない思想を持ちやすいからです。

「増殖するオブジェ社員」のプロセスと考えるのが

①「新しい職場では、今までやってきたように管理職で配下社員を管理し勇気付けていきたい」として転職

②今や、若い社員と言えど、「物心ついた頃には傍にスマホがあった」世代です。昭和生まれとはスピード感覚と、効率非効率の思考が一段階程度でなく十段階の差

③営業スタイルも、全くプロセスが異なる 根性論とか一切通じないことに気付く

④アドバイスが、今の世で、アドバイスでない、アドバイスにならないことに気付く

⑤「社内で薄らいでいく存在感と周りからの期待感」を取り戻すために過去の栄光を都度都度持ち出す

⑥余計にイタがられる存在になる

⑦ものが発せられなくなる 出すべき言葉を失う

⑧「オブジェ社員」の一人となる

【はじめての転職 心構え】会社に貢献できる管理者は必要

ワタシの経験上、「管理者で転職したい」と希望しがちですが、採用する会社側としても、今や、売上や収益を直接生み出さない高給な管理者は、どこの会社も積極的に欲していません。

自らの手で実績を掴み取ってくる営業の役割と、部内とりまとめと、確たるノウハウを伝播してくれる管理者、すなわちプレイングマネージャーなら十分に需要はあります。

上述の、「オブジェ社員」にならないようなプレイングマネージャーは高い需要があります。

それを十分に踏まえて、納得して、面談に臨めば、自ずと、良いことを言っています。

結果も付いてきます。

【はじめての転職 家族】家族・親への報告

ここの場面になると正解はありません。

たじろげば、それまでですし、強行突破すれば、突き進むことになります。

繰り返しとなりますが、

一度しかない人生ですし

家族にとっても一度の人生

です。

配偶者の親御さんへの報告も含め、ここは決して報告することを逃げてはいけません。

「報告すること」から逃げると、「不退転の覚悟」は消え去ります。

【はじめての転職】最後の関門

これまで述べてきたことを、全て消化して来れたなら、残るは、これまでの会社への報告です。

報告するまでの間、毎日、毎夜、激しい気持ちの乱高下を経験します。

「これで良かったのか」「まだ引き返すのも間に合うんじゃないのか」

家族の寝顔を見たり、日頃の寂しそうな背中を見たりすると、無性に泣けてきます。

毎夜、眠れない日が続き、感情が、「ジェットコースターの上りと下り」を繰り返します。

転職前の会社に報告した段階で、峠を越えます。

あとは、転職前の会社の中での居場所に戸惑いを覚えることがありますが、ジェットコースターでいう最後の上り下りに過ぎません。

【はじめての転職】最後に

ここまでを乗り切った人は、一つの経験値を入手しています。

なぜなら、大きな大きな波を乗り越えてきたからです。

ドラクエで言えば、レベル100上がったと言えます。10ではありません。100です。

そして、既設のレールから、躍り出たことで、見える景色も、何もかも違います。

ワタシ自身の表現では、「一旦、レールを外れてみれば、青々とした草原に、清々しい風が吹き抜けている光景が広がっていた」です。

それは間違いありません。

但し、既設のレールに乗っかっていれば、なかったはずの大波が何度も押し寄せてきます。

そこで、漂流したのなら、「自分はこの道で行くはずだったんじゃないのか」というプライドや自戒の念を「取り外して」、考えてください。

レベル100アップしたのですから、どうにかこうにかして乗り切れる力は身についています。

「はじめての転職」以降、周りからの恩を忘れてもいけません。

そして、周りからの囁きや陰口は気にしてはいけません。

近い将来、日本自体が、欧米、中国、新興国と同じような、「HOPPING社会」になります。

『HOPPING社会』は、非終身雇用社会です。

その方が、実は、企業にとっても、日本にとっても、本人にとっても発展性があるからです。

昭和、平成の時代では、終身雇用制度が日本を支えてきました。これが真実です。

令和は、フェーズが変わってきます。

日本、企業、個人を成長させるスタイルが、終身雇用制度ではなくなります。

ひょっとすると、このコロナ禍が、そのターニングポイントとなります。

ドラクエで言えば、同じパーティの仲間とラスボスを倒すのでなく、パーティを都度都度変えていって良い社会になります。

陰口を言うかつての仲間も、この時流に飲み込まれます。

そのときは、先に大波を乗り越えた人が、手を差し伸べてあげれば良いのです

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