どうせなら、奥まで腕を突っ込んで、水底から大きくかき混ぜてみたらいいじゃないか。

人生・人世・人間関係

坂本龍馬「日本を今一度せんたくいたし申候」

これまでの日本は、往々にして、「『根回し上手』『世渡り上手』『出世先輩にコバンザメ戦法の使い手』が出世頭」だった。

「組織を変える」と大見栄を切っては、自分の腕は濡らさず。自分は一切傷付けず傷付かず。

将来調子良さそうな人や、良き事象に乗じては、「渡りに船」戦法で、階段を上へ上へと登り詰めていく。これが、昭和の後半から、平成時代の「立身伝」だったろうと思います。

洗濯で言うならば、洗濯機の水の、ほんの表層部だけ、手の指の第一関節くらいを水に浸けて、ちらちらと、後ろの上司が、そのかき回している行動を見ていることを確認しながら、「私は、手を濡らしながらも、頑張っているのです。見てくれていますか。上司様。どうか、そんな私を評価しておくんなまし。」な人が、典型的な「保身利己出世頭」だったかと記憶しています。

これからは、正当な時代になる気配がします。

洗濯で言うならば、洗濯機の、底まで、腕まくりした腕全体を突っ込んで、底から上へ勢いよくかき回すさま。上司が見ていなくてもお構いなし。真の意味で、組織を変えたい一心で、上半身びっしょりで、本気で変えようと、かき混ぜている御仁。

そんな人が、台頭してくるのが令和初期だと思います。ただ....。

ただ、それも、初期までで、令和中期以降は、{能力×行動力×地頭の良さ²+訴求力・説明力+(経験したことの多さ÷3)}の世界になっていく気がします。

坂本龍馬よりも、岩崎弥太郎や、勝海舟が、脚光を浴びる世代になるのだと感じています。

但し、それでも、人としての「人生の最期」には、仁徳や、人間味、人間色のある御仁が、昭和や平成に増して、益々惜しまれていく社会になるのだと信じています。

いずれにしても、「指の第一関節だけ水に浸けて、上司の目線を絶えず気にしながら、かき混ぜているフリをする人達」がいなくなるのは、歓迎すべき時代の幕開けだと思うのです。

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