英語の必要性は今後ますます増えていく

世界と日本・世界の中の日本

こんにちわ。KaibaSAKAMOTOです。

一時は、訪日客数4,000万人の目標を掲げて、海外の方々が色々な場所で見受けられたシーンも、この「新型コロナ禍」の下、すっかり鳴りを潜めてしまいました。

ただ、星野リゾートの星野社長の説明によりますと、観光旅行市場におけるインバウンドの需要は、17%に過ぎず、日本人による日本旅行が回帰してくれば、十分なマーケット需要が見込まれるということです。

 

そうなると、

日本人による日本のマーケットが確保されるのであれば、英語を学ぶって、あんまり必要ないのかな?

こんな質問がふと頭をよぎることはありませんか。

 

それに対する答えを解説していきます。

記事の信憑性

☑️ 金融機関に30年弱勤務経験あり・・・日本経済を肌で体感してきました

☑️ 海外暮らし&海外勤務経験あり・・・日本の「立ち位置」を肌で体感してきました

☑️ 日系企業大手〜中小まで広く担当・・・各企業さんの悩みや強味といった情報に
  日々生身で触れてきました

【英語の今後の必要性】日本の産業の仕組みを考える

まずは、上述の観光旅行市場が、日本の全体のGDPのどれくらいの割合を占めるかを

見ていきます。

トラベルボイスさんの記事によれば、その割合は5%です。

では、ワタシ達日本の産業構造を「ざっくり」とで言いますと、

「日本の稼ぎ」の

約80%が国内での製品|商品の消費によるもので、

約20%が海外輸出によるものです。

日本産業構造の長期分析;財別地域別輸入構造の変化より考察

実際には、輸出と輸入は同じ約20%あってチャラなので、「日本の稼ぎ」的にはプラスマイナス0なのですが、ここでは、そこはひとまず置いておきます。

【英語の今後の必要性】日本の課題を考える

「ふむふむ。で?」

「で? それが英語となんの関係があるの?」

ですよね。

大いに関係があるのです。

なぜなら、その稼ぎの「国内消費分野」は、減少を辿り、このままでは、どんどん日本は疲弊していきます

そうです。

ワタシ達日本に、大きな口をぱっくり開けて待ち受けているのが

世界最先行の「少子高齢化」

だからです。

今後英語が必要な理由その1「日本で稼ぐ機会は減っていくから」

この先「若い人が増える」ケース

この先、日本が、若い人々が増加すると仮定します。

若い人が多いと、給料も、普通は徐々に上がっていくので、買い物をする気になります。

ファッションにも気を遣います。化粧品にもお金をかけます。

身に着けるスーツや、靴、カバンにもお洒落をして同年代の異性の気を引くことを考えます。

若い人が多いと、家庭を作る人も多くなります。

家具も新調します。家の購入も検討します。

家具屋さんも、電気屋さんも、マンションディーラーも、ハウスメーカーさんも、

くるま屋さんも、みんな、元気になります。

この先「高齢化が進む」ケース

この先、高齢化が進むケースを想起します。

日用品と食料品は、いつも通り買います。

少しはぜいたくして夫婦で旅行にも行きます。お友達とも旅行に出掛けます。

年金は間違いなく当てにならなくなるので、財布のヒモは固くなります。

社会保障費も間違いなく増えて、しかも、自己負担額も間違いなく増えるので、財布のヒモは更に固くなります。

100歳まで生きる可能性が高くなりますので、そのときに備えて、財布のヒモはカチンコチンになります。

日本の消費は限りなく高い確率で減少

上記2つのケースのうち、後者のケースの方が圧倒的に可能性が高いのです。

そうなると、将来の日本のビジネス=食い扶持は、徐々に、「人口が増え続ける海外|世界」に目を向けていくことになります。

今後英語が必要な理由その2「日本で作る機会も減っていくから」

生産年齢人口の減少

少子高齢化は、消費する人の「消費力」だけでなく、モノの作り手の「生産力」までも減退していくことになります。

生産年齢人口とは、カオナビさんの記事を参考にさせてもらうと、

「生産活動の中心にいる人口層のことで、15歳以上65歳未満の人口

です。

経済産業省の資料によれば、生産年齢人口の推移は、今後、減少の一途です。

そうなると、作り手までも、海外に求めていくことになります。

日本のメーカーさん各社は、いま以上に、海外進出や海外生産割合を増やしていくことに繋がります。

今後英語が必要な理由その3「世界各国が世界を視野に入れていくから」

世界各国が世界を視野に入れている例

携帯電話がこの世に一般的に使われ始めた1990年代終わりから2000年代初頭にかけて

ソニーや、NEC、東芝などの国内メーカーが挙って、シェアを奪い合っていました。

時は、20年後の現在。

いわずもがなです。

国内メーカー製だけでなく、海外メーカー製が出現しただけでなく、もはや、そちらがメジャーブランドです。

携帯電話から遡ること数年。パソコンも同じです。

ソニーの「Vaio」、東芝「Dynabook」。それはそれは大隆盛でした。

穿った見方ではありますが、日本人が江戸時代から広く英語を話していたら、少しは構図が変わっていたでしょう。

ただ、サムスン「Galaxy」の例もありますので、「英語が話さなくても世界のメジャーブランドでありつづける」ことができる方法もあるでしょう。

今後英語が必要な理由その4「世界各国の人々が英語でのコミュニケーション中心だから」

製品|商品・サービスと同様、いま以上に、人の往来にも、垣根がなくなり、人々は共通の言語で話す必要性が高まっています。

いまや、訪日の方々がよく訪れる、

  • 浅草の仲見世の店主も、はたまた、
  • 鍛冶屋さんも、
  • かっぱ橋の包丁やさんも、
  • 古い装いのお宿の女将さんも、
  • 日本武術の師匠も

英語が話せて当たり前です。

逆に、ワタシ達日本人も、ベトナムや、台湾、韓国、タイに行けば、タクシーの運転手さんに英語を話してくれるのを思いっきり期待しちゃっています。

今後英語が必要な理由その5「海外進出時の契約書も交渉も英語だから」

日本の企業が生き残りをかけて、海外企業を買収したり、資本参加したりすることが頻繁になってきています。

あるいは、日本の新幹線|地下鉄|高速鉄道を他国に敷設するために、人道支援や資本支援、色んな取り組みがされています。

そこでも、英語です。

よく三菱UFJ銀行が、海外の金融機関を買収していますが、資本参加と異なり、買収となると、会社決算や、税務までも、現地のしきたりの中で行なうことになるため、とてもスキルの高い言語能力を要します。

その意味では、本当に頭が下がる思いで、そのニュースを見ています。

まとめ

上述の各点を総括すると、一言、

日本の構造からして、日本国民がそこそこ裕福に暮らして食べていくには、海外に出ていくことが不可欠になっていくため

です。

日本は、世界の中で、「将来の日本国民の食い扶持」を探して、生き残りを求められている真っ最中です。

楽天の三木谷社長も、いま、周波数をめぐる問題で世間を騒がしていますが、

2020年4月14日22時からテレビ東京で放送されていた日経スペシャル「ガイアの夜明」は、「楽天の野望」と題された内容の中で

「あえて、野望と言うならば、今回、楽天モバイルが、本当に海外で成功することができれば、日本の企業が世界のプラットフォームを作り上げる、もしかしたら、最後のチャンスなんじゃないかなと。」

「日本発、eネット企業、これを名実ともに実現したいっていうのは、個人的な夢はある。」

と、控えめに語っていたことも、「この一環にある」として、共感するのです。

ちなみに、楽天本社社内の公用語は「英語」です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました