「日本人」であるということ 〜 長所と短所

世界と日本・世界の中の日本

こんにちわ。KaibaSAKAMOTです。

本記事は、今後、ますますグローバルな社会になっていくことに伴って、ワタシ達が「世界とともに生きていく」うえで、踏まえておくべきことを解説していきます。

俗に言うナショナリズムでは決してなく、もっと、他の国からの客観的目線で、緩く説明しようとするものです。

この手の記事は長いと飽きてきますので、5分以内で読めることを目標にして書き記していきます。

これまでの日本人論

総括すると「日本人で生まれたことはどうやら勝ち組らしい」

これを聞いて、「なんだ、また、日本の自賛か」とするのは「ちょっと待ってください」です。

色々と、海外のサイト(日本語翻訳ですが)を10年以上、毎日平均して2時間以上は、目を通してきての感想が「どうやら勝ち組らしい」ということです。

主観的な見地を排除しても、海外の人によって書かれていることを、平たくまとめると、どうしてもここに行き着きます。

ただ、それは、「欠点」を多分に含んでの、「差し引きプラス」の意味合いです。

最近では、時代に合わない「欠点」の度合いが増えてきていることが大きな問題なのです。

「日本人」に対する客観的なコメント

アーセン・ベンゲル氏

まず紹介したいのが、アーセン・ベンゲル氏の言葉です。

同氏は、1994年〜1996年まで名古屋グランパスの監督としてチームを率い、勝率7割、1995年には「Jリーグ最優秀監督賞」を受賞した、言わずと知れた名将です。

日本人はヨーロッパを美しく誤解している。しかし実際のヨーロッパは全然違う。

日本が東京のような大都会とすれば、ヨーロッパはアフリカのサバンナのようなところだ。

治安が悪いのはもちろんのこと、日本人と比較すればヨーロッパ人の民度は恐ろしく、日本では当たり前に通用する善意や思いやりは全く通じない。

隙あらばだまそうとする奴ばかりだ。日本と違い階級社会である為、会話の全く通じない無知な愚か者も多い。

私は、時々、欧州事情に疎い日本人が欧州に行ったら、精神に異常を来たしてしまうのではないか?と心配することがよくある。

欧州について何も知らない日本人が欧州に移り住むというのは、都会の快適な場所に住んでいる人間を、ライオンがうようよいるアフリカのサバンナに丸裸で放り込むのと変わらないだろう。悲惨な結果になるのは目に見えている。

日本ほど素晴らしい国は、世界中のどこにもないだろう。これは私の確信であり事実だ。

問題は、日本の素晴らしさ・突出したレベルの高さについて、日本人自身が全くわかっていない事だ。おかしな話だが、日本人は本気で、日本はダメな国と思っている。

最初は冗談で言っているのかと思ったが、本気とわかって心底驚いた記憶がある。

信じられるかい?

こんな理想的な素晴らしい国を築いたというのに、誇ることすらしない。

本当に奇妙な人達だ。

しかし我々欧州の人間から見ると、日本の現実は奇跡にしか思えないのである。

だから、私はいつも、欧州に行きたいという選手がいたら、よく考えて決めるべきとアドバイスしている。

日本でレベルアップできるなら、日本より(国の発展が)遅れている欧州諸国に行く必要は全く無い。

欧州では人種差別もあるので、力があっても出場すらさせてもらえないかもしれない。リスクが大きすぎるのだ。

日本のリーグのレベルを上げる事の方を、安易な欧州進出よりも優先すべきである。

もしどうしても行きたければ、ドイツのような人種差別意識の低い国のリーグか、ビッグリーグよりレベルの少し落ちる国のリーグに行って、実績を積んでから、ビッグリーグに移籍すべきだ。 』

アーセン・ベンゲル氏語録

このコメント自体、古いものであり、今の感覚とは、若干、ズレがありますが、それにしても、「客観的な見解」の一つではあります。

自分が言われた言葉

ワタシ自身が、海外で働いていたとき、一緒に働いていた現地の課員から言われたのが、

◯◯さんは良いわよ。日本人なんだから。

日本人って国籍を持っているということがもう、それだけで価値なんですよ。

同僚(部下員)の言葉

との言葉でした。

言われた当初は、「ふーん、そんなもんかな」って気分でしたが、海外で働くうちに、そうした羨望があることを実感するようになりました。

タクシーに乗っても、何度も、異口同音に言われたのが、「日本人は真面目だよね。好感が持てます」という言葉。

「なーんだ、やっぱり、自賛ぢゃないか」と思われるでしょうが、違います。

この日本人観は、合ってはいるでしょうけれど、

時代の変化に伴い、

茶化であったり、皮肉であったり、どうとでも取れるようになってきています。

日本人は旧式タイプ人類

新型コロナ禍に見る滑稽さ

「それは一体どういうこと?」と思われるでしょう。

例を挙げていきます。いずれも、新型コロナ禍の最中に、海外サイトでコメントされていたニュアンスです。

少し、解釈に気持ちを入れ過ぎています笑。

日本人、進んだ文明を持っているのに、どうして、片道1時間も、電車に乗って、ハンコを押しに会社まで行くのか

感染して命を落としてしまうリスクとハンコ押し、どっちが……。

日本人、進んだ技術を持っているのに、どうして、あんなに並んで、あんなに待って、あんなに向き合って、特別給付金の交付手続きをネットを使わず、人海戦術で……。紙で……。感染(うつ)ってしまうリスクをどう……。

日本人、進んだ産業をいくつも持っているのに、どうして、「マスク在庫なし」って書いてあるのに、早くから長蛇の列まで作って、結局、ないって確信しても、そのまま列作って……。

なぜ、感染してしまいやすいことを敢えてしているのか……。

自分が言われた言葉

日系企業の海外のオフィスでは、いまだにファクシミリを使用しており、よく、現地スタッフからも、あるいは、取引先の現地企業の事務スタッフからも、

「なんで、いまどき、ファクシミリを使うの???」という疑問の声が上がっていました。

マッシュアップな時代に乗り遅れる日本人

富士山の山頂に脚立を設ければ良い時代

富士山より高いところに立つのに、富士山より高い人工物を作る必要はありません。

いまの時代、あらゆるモノが「ほぼ完成品=それ以上発展しようのないくらいに出来上がっているモノ」になっており、

これからの時代は、ただそれを、

超賢く使いこなす技量|アイデア|将来に向かっての経験(≠過去の経験)

が最も重要な時代なのです。

既にあるものを加工する|組み合わせるのが得意な国が先進するのです。

それなのに、日本は、日本人は、その点、全く賢くありません。

新しいモノに対して、時に臆病で、時に冷酷です。

そのため、「IT」も、「金融」も、「自動運転」も、多くの産業分野で、どんどん、新興国に「追い付かれた」どころでなく、追い越され、差が広がっています。

結論 〜 根本から意識や考えを見直す時代に

足し算の時代は終焉しつつあります。

掛け算の時代が始まっています

分かりやすく言いますと、

足し算で、新たなモノ(サービスも含む)を作り上げる時代は終わり

出来合いのモノ(サービスも含む)の組み合わせで作り上げた「新しい進んだモノ」の掛け算で「新しい分野」を作る時代

が始まっているということです。

その変革を受け入れられることが、「真面目な日本人」にできるかどうか です。

世界の声を聞いて、世界の「過去の日本人論」に流されず、「世界の中の新型タイプの日本人」として生まれ変わることを期待したいですし、

そのために、

海外を見てきた感想に基づく、このような発信を続けていきます。

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