日本・アメリカ・中国のビジネスの違いに見る、これからのビジネスでの生きかた 〜 個々人編

世界と日本・世界の中の日本

日本のビジネスの限界と、キーワード「影分身の術」

昨今の日本のビジネスでは、限界がある。これまでは、頑張り=「まんま成長」だった。

昨今と言っても、通用したのは、せいぜい10年〜15年前くらいまでだ。がむしゃらに頑張れば、成果の出るビジネスモデルであった。

それが、その後の「インターネット社会の高度化」で変異する。

インターネット社会の高度化とは、「自分の分身を、多くの人が目にすることの出来る場所に置いておくことで、影分身達が、自分に変わって仕事をしてくれるようになった」ということ。

分かりやすく説明出来るように、次の結果をまず見てもらいたい。

平成元年と平成30年の世界企業ランキング

左側、平成元年の日本は、あまりに輝いていた。バブルという時代の庇護もあるが、コツコツと頑張った甲斐が、そのままにランキングに投影できていた時代。

言うなれば、労力・労働時間・努力:実績=1:1 であった。費やした時間や労力・努力が実績に「比例」していた時代。逆を返せば、限界のある労働時間では、「1」が限界なのである。

休んでしまったりしたら、それは、減数されていくのみの世界。労働力1が生み出すMAXは「1」でしかない。これを人々が協力し合って人数分の、「一人ひとりの最高出力数1」の積算「和」で、表現して来た時代である。

一方、右側は、「影分身の術の巧みさ」がランキング順位に投影される。上位会社に共通して言えることは、一度、プラットフォーム=仕組みを作って、それを、多くの人々の目に付く場所に置いておけば、無尽蔵に、そこから収益が創出されるということ。

つまり、「一人ひとりの最高出力数1」は、「影分身の術」で、2にも3にも、千にも万にも億にもなり得る。もっと砕いて言えば、「一人の1個のサイト」が、世界の人々に見られれば、億単位の成果を生み出す素(もと)になる。

グーグル、会社名は、アルファベット。アルファベット社のGoogleマップは、今や、色んな場面で、色んな人が閲覧する。置いておくだけで、ちゃりんちゃりんと収益が生み出されている。そこには、もはや、「労働力・労働時間」なんて概念はなくなっている。

Amazon社のAmazonもネット上に置いてあるだけで、世界各国の人々が、四六時中利用することでAmazon社の社員の方々が寝ている間でも、無尽蔵の取引がなされ、収益が積み上げられている。

まさに、自分の、多くの影分身を多くの場面に、置いておくだけで、それらの者達が、自分に代わって仕事をしてくれている。

左の会社は、労働力を停止すれば(休めば)、生み出すものも一時休止する。

左の会社と、右の会社との大きな差が、この「影分身の術」を使っている会社かどうかである。

そして、残念ながら、日本は、この術を使える会社を生み出せなかった。今でこそ、ソフトバンク、楽天が、世界に追い付けと頑張ってくれているが、アメリカの多くの商圏を牛耳られた今では、追い抜くことは無論、追い付くことさえも不可能となった。

中国は、アメリカの上位の会社がやって来たことを、今、中国国内、並びに、息をかけているアフリカ、東南アジアで、アメリカを排除して、自らの巨大マーケットを作り上げている最中である。

他国のシステムや、サービスは、自国内では使えないようにして、中国産Amazonや、中国産グーグルをひたすら産出している。それが、BATHと呼ばれる、バイドゥであり、アリババであり、テンセントであり、ファーウェイである。それを以て、莫大な支援で囲い込みを進めているアフリカ大陸内で中原を独り占めしようとしている魂胆だ。

「個」の世界でも、「影分身の術」の巧手が、軽々と、「平成までのデキる輩」を超えていく

人目に付く色んな場所に、そこを通る方々に感動や感心・関心を与え得る「自分の分身」を置いておく。それに気付いている人、気付いて実行できる人こそが、その人の「1日」を24時間でなく、

影分身の数 × 24時間

にしていくのである。無限大にもなる。

日本では、こうした「影分身の術」の利用については、「本体」の気もそぞろと捉えられ、あまり良い印象を持たれない。

しかし、「少子高齢化」が世界最先で進んでいる日本だからこそ、この「術」を多用して、「後世の世代の収入の半分を社会保障費に充てる」なんてことのない時代にしていかなければならないのである。

今後、いくら、日本最高峰の「トヨタ自動車」を、何社も作り上げていけたとしても、高齢化社会で毀損していくJAPAN MONEYは補えない。

一方、「個」の社会においても、この「術」の使い手、つまり、理解して実行できる人が、上位を掴んでいくことになるのは間違えない。

簡単に言えば、1ブロガー、1ユーチューバーが、軽く、日本産業界のトップ、財界のトップ、政界のトップ、スポーツ界のトップ、レース界のトップを超えていく可能性が大きいということだ。

信じられないという方は、「月収7桁中学生ブロガー」を参考にされたい。

更に、「月収7桁小学生」が出てくるのは時間の問題である。

コメント

  1. […] ” 個々人編 ” では、「労働力|影分身の術」の側面から差が開いていくさまを説明しました。 […]

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