実力を本気で出すのは、これからは、50代、60代
平成元年から6年頃にかけてのバブル時代に採用された年代のポストオフが、今年あたりから本格化してあと3年後あたりにピークを迎える。
「椅子取り合戦」の熾烈化だ。
既に、もう、「斡旋出向先が性に合わず戻って来て親密会社へ再斡旋を受ける」ことが不可能だという「ワンウェイチケット(片道切符制度)」も本格化していると聞く。
受ける側も必死に選ぶため、バブル採用世代が、実力を本気で発揮するのは、これからと見る。
人材斡旋企業のホンネ!?
某転職斡旋会社の社員のホンネが又聞きで耳に届いたことがある。
又聞きという点、聞いた側の自信や不安、思い入れや、思い込み等がアレンジされて出力=発せられものだろうから、少々、興味深い。
「自分達の市場価値を高く見過ぎている。この規模の会社の、このポストに就けるのなら、逆にラッキーと思わなくてはならないのに」
企業サイドはどう感じて、受け入れるのか。
- 円古巣のマーケットを生かして収益に直接的に貢献してくれるか
- 組織をまとめて強固なものにしてくれるか
- 配下の社員に収益マインドを教え込んでくれるか
- 経費マインドをどう収益マインドに絡めさせてくれるか
- 髪を振り乱して部下員と同じ汗をかきながらボトムアップを図ってくれるか
といったところだろう。
「一般会社で、ただ管理をするだけの高給取りを置いておくだけの余裕は、当社にはないし、期待せんで欲しい」
といったところでもある。
最後の力を振り絞って、「60歳」という「年金繰上げ受給年齢」に、既に、泳ぎ着いた世代は逃げ切りもギリギリセーフな世代ではあるが、これから60代になろうとする世代は、60歳から繰上げ支給は、寿命の高齢化に伴い、将来を見据えると、現実的ではない。
40代後半から60代前半にとっては、これからが正念場になる。
- 現場はスキル高度化が著しくなる
- IT導入により、これまでの経験やノウハウとかはほぼ陳腐化する
- 瞬発力が求められる職場になる
- より格段に「プロセスよりも実績がすべて」になる
からだ。営業職であれ、管理職であれ、色んな壁が待ち受けている。
ただ、これからの時代でも、重宝されることがある。
業績を伸ばすのも重要だが、そこに、いかにコーポレートガバナンスを効かせられるかの能力が求められる。
40代前の若者達は、優秀だが、脂が乗り切っている反面、ときに、暴走しがちだ。
CS第一としながらも、ついつい迷い込むことがある。これを正しい道に連れ戻し、「説得」ではなく寄り添いながら諫める能力は、今後、ニーズを増す。
どちらがどちらかの上目線になり、対等、WIN-WINではない「説得」という言葉は、今後、使われなくなっていくというのが持論である。
現場を知りながら抑えられる人は強い。
現場を知らず、ただ抑えるのなら寿命は短く、70代、80代までのキャリアの糧にするには難しい。学ぶことをしないからだ。
現場に迎合するだけの人も、舐められて、良いように使われて、表向き尊敬されるが、一歩入ったところでは酒の肴となる。
現場の辛酸を舐めた者が強いという真実
新天地で「営業部長」という肩書きを受けて、退職して行った人が言った。
「日経新聞なんて読まないし、話題は(少年)ジャンプや、ファッションの話」
「かと言って、現場に出れば、この道でプロパー入社して10年のキャリアを持つベテラン。なんでもこなしてしまう。自分が敵う理由がない」
「踊る大捜査線」ではキャリア官僚組が、現場を圧倒するが、これからは、「室井慎次」でないと止められない時代がくる。
セカンドキャリア以降において、「ITを使えない世代」「オブジェ世代」という屋号を払拭するのは、我々「自分達」であり、見せ場でもある。
そのために、40代、50代から、「営業」以外の得意分野を持つ必要がある。
「営業」を外すのは、この新型コロナウィルス感染で浮き彫りになった通り、時代は、大きく変わってきているからだ。
今や、イスラエルの管理体制や、台湾のIT管理システムに見習う番である。
これまでの確立されたはずのものも、「水もの」になる可能性が示された。
「独自でも稼ぎ出せる力」の必要性が増している。
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