偉人年齢図鑑~あなたは今何歳?~によれば、
スティーブ・ジョブズは52歳のとき初代iPhoneを発売した。
らしい。
このような、「大器晩成の例として、〇〇は〇〇歳のときに、〇〇を成し遂げた」という記事は、ググってみると幾つか出てきます。
「確かに、それまでの苦労が報われた形で、半ば、必然的に」と考えることもできます。絶え間ない努力があったからこそ、バケツに水を注ぎ続けたからこそ、その水が溢れ出る瞬間がある。
ですが、人生100年時代、もっと、踏み込んで、「〇〇歳のときに、〇〇を始めて、〇〇歳のときに、大業ではなく、凡人らしく、〇〇の端くれと呼ばれるくらいになった」でも十分だと思うのです。
「第一線で活躍していた頃から一歩退いたのちに新しく始めて、元々やっていた、その筋の方々と、普通の話ができるくらいになった」という程度のものを、幾つか、持てれば、それはそれで、偉業者なのではないでしょうか。
例えば、20歳の頃、あることを始めた人は、40歳になれば、「ベテラン」です。
それならば、50歳で始めて、70歳まで続ければ、「ベテランの域」です。
今や、「2010年に生まれた世代は、半数が100歳まで生きる」と言われているのです。そうして考えていかなければ、日本は立ち行かないと思います。
夫婦二人で、現役引退後、ゆとりある暮らしをしていくには、月に36万円が必要と言われています。
年金は充てにできないと考えると、実に、年間430万円余りの資金が必要です。
60歳で定年を迎えると考えると、70歳までの10年間に4,300万円余り。
80歳までの20年間では8,600万円の資金を要します。
ちなみに、平均寿命は、男性81歳、女性87歳ですから、今の話は、「死ねば云々」では済みません。80歳になってもまだ大丈夫です。生きています。
これには、年金が充当される訳ですが、国民年金では到底足りませんし、厚生年金を含めても、それを補うことは不可能でしょう。
更に言えば、年率2%の成長率を見込めば、10年間で、20%の貨幣価値の値上がりとなりますので、不足額は膨らむことになりかねません。
私たちの世代は、60歳は勿論のこと、70歳、80歳まで働くと考えると、不健康なことは当然できませんし、「ベテランの域に達している『こと』」を増やしておきたいと考えるのです。
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