40代、50代こそ観ると勇気がでるアニメ「未来少年コナン」

今にこそ映えるもの

こんにちわ。KaibaSAKAMOTOです。

この度、NHKにて「未来少年コナン」デジタルリマスター版(全26話)が2020年5月4日から毎週月曜日に放送されています。

この作品は、ワタシ自身が10歳-11歳の頃に見て、幼心にも、とても感動して以来、結婚してからも家内と観たり子供達にも見せたりしてきました。

35歳の頃、転勤して来て間もなく、3つ年下の課員から、ふと口から出したフレーズをキッカケに「未来少年コナン知ってるんですか」と聞かれ、頷くと、「ここにもいました!」と、他に「コナン」を観ていた人のところに言って報告して、また、戻ってくると、「知ってますか? 未来少年コナン好きには悪い人はいないんですよ」と言ってくれたことが嬉しかったのを覚えています。

人生100年時代となり、勇退モードに入るつもりが、急に「折り返し地点に辿り着いただけだった」と知る50代にも、多くの勇気や感動をもらえるアニメです。

また、イタリアだったか、「もう一度観たい懐かしのテレビアニメ」で上位にランクインされたのも頷けるものです。

そして、このコロナ禍の時期に人類が、これまでより更に「未来を大切に生きる」ことを噛み締めている中で、このアニメを放送されることは、単なる偶然とは分かりながらも、「今、世界の人々の心に必要な要素」が多分に含まれており、嬉しい限りです。

その意味で、世界の人々を励ますためにも、世界の人々にも知って欲しいアニメです。

どんな点に小学生4年生の頃に、感銘を受けたかを本記事に取り上げました。

プロローグ 〜 いま知る背景

太陽の王子 ホルスの大冒険の後継

一説では1968年に上映された「太陽の王子 ホルスの大冒険」から受け継がれたものと言われます。

高畑勲監督と宮崎駿氏が携わっていることからもそのような解釈になるのも合点がいきます。

本作の影響

ウィキペディアによれば、本作が各方面に与えた影響は大きく、携わった製作者や、影響を受けた人物や作品を見ると、今のアニメの礎にさえなっているとも取れます。

宮崎駿氏も 富野由悠季氏も 押井守氏も

ウィキペディア情報

本作を見た事でアニメ業界を志したクリエイターも多い。本郷みつる、摩砂雪、井上俊之、田中達之、舘野仁美等。スタジオジブリ作品の常連となったアニメーターの高坂希太郎も高校時代に本作を見て、宮崎駿と仕事が出来る可能性のあった作画スタジオのOH!プロダクションに入社したという。平松禎史にとっては、絵を動かす事の面白さを教えられた作品であり、パラパラマンガを描くようになったという、いわばアニメーターとしての原点となっている。

本作に絵コンテで参加した富野由悠季は、『戦闘メカ ザブングル』を監督するに当たって、本作を模倣する所から始めたと語っている。また、当時新人だった押井守は、本作の絵コンテ集によってレイアウトを学び、高畑勲の絵コンテでのラオ博士の扱いでキャラクターを立たせる「戦略的な演出」を理解したという。

初めてTVシリーズアニメの監督をした宮崎自身も本作を通じ、改めてアニメの良さを感じたという。

1995年に公開されたアメリカ映画『ウォーターワールド』が本作の影響を受けているのではないかという指摘がある。

続編が「天空の城ラピュタ」へ

ウィキペディア情報

続編の構想は放映終了後の1980年代初頭から立ち上げられており、宮崎はNHKでのTVアニメシリーズ第2作『海底世界一周』として企画したが頓挫、後にその企画をスタジオジブリで転用、1986年にアニメ映画『天空の城ラピュタ』として公開した。

あきらめない心

核兵器戦争で地球は荒廃し、人類に絶滅の危機がおとずれる。

ちいっぽけな「のこされ島」に生まれ育ったコナンが、「新しい次の世界」を征服しようと太陽エネルギーを意のままに手中に治めようとする権力に、仲間と立ち向かい、世界が危ない方向へ行くのを食い止める

というあらすじ。

主人公が、勇敢で、優しくて、とういのはありきたりな話ではあるが、本作の場合は、「ルパン三世カリオストロの城」に見る、清々しさと壮大さが付加されています。

小学4年生の心には、「スーパーヒーローになってバッタバッタと敵をやっつけて」というよりも、人柄と勇気と、「ラナ」の強さに憧れました。

生身の人間が、機械社会や、「行き過ぎて悪用される科学文明」に立ち向かう点においても意味深いです。

色んな人が味方に

磁石のように、人を惹きつけ、どんどん色んな人が力を貸してくれます。

「インダストリア」という最先端科学施設で「ルーケ」という奴隷にされてしまった人物や他の奴隷の人達も、最後に力を貸してくれます。

「ジムシー」や「ダイス」、「テラ」。

これまで、敵として、コナンに立ちはだかってきた「モンスリー」も、味方につき、最後、幸せに暮らします。

それは、ものすごく10歳の少年に響いて、嬉しかったです。

悪い? 敵だった人が、味方になって、最後、一緒に幸せになるという箇所はツボでした。

そんなところどころが小学4年生の心をくすぐり続けました。

本作の「感動」「清々しさ」が散り散りとなって様々な場面に

ワタシ自身の想像に過ぎませんが、本作の部分部分が、色々なアニメに引き継がれていると信じています。

キャラ編

勇敢で正義「コナン」 → 風の谷のナウシカ「ナウシカ」

気丈な女の子「ラナ」 → カリオストロの城「クラリス」

           → 天空の城ラピュタ「シータ」

シーン編

・コナンが塔から落下しながら「ラナ」を抱き抱えて着地するシーン

→カリオストロの城 ルパンが落下するクラリスに追いつき一緒に湖に着水するシーン

・コナンがギガント翼上で走っていくシーン

→カリオストロの城 ルパンが塔から走り降りるシーン

・ダイスとジムシーがギガントの大砲で打ちまくるシーン(戯れシーン)

→カリオストロの城 時計台の中で伯爵と歯車の回転に合わせて闘うシーン(戯れシーン)

・ギガントがレプカとともに撃沈していくシーン

→天空の城ラピュタで ムスカが城とともに天に上っていくシーン

・みんなで、「残され島」に到着するシーン

→カリオストロの城で、日本警察と一緒に引き揚げていくシーン

→天空の城ラピュタでマ・ドーラ一味とフラップターで引き揚げていくシーン

まとめ

これらの清々しいキャラや、清々しいシーンを、どんなジブリ・宮崎駿監督作品よりが世に出てくる前に観たのですから、小学4年生にとって、それは、強烈な印象だったのです

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