「東京ディズニーランド1DAYパスポート8,200円」の「その実」

お金

1983年4月15日東京ディズニーランドが開業した際の、1DAYパスポートの値段は、3,900円でした。

実に、そこから、37年が経過して、今年4月1日から、税込価格で8,200円に値上げされます。

この世の中には、<72の法則>というものがあります。

今回、この法則が立証されたことになります。

いま、日本政府が掲げるのは、「年率2%の成長率」ですが、これを<72の法則>に当てはめますと、その成長率のもとで、値段が2倍になるのにかかる年数は、72÷2=36年ということになります。

この<72の法則>は、Wikipediaでも説明されています。

一つ疑問が浮かぶと思います。それは、「この37年間ずっと、年率2%の成長率だったわけではない」ということかと思います。実際に、この37年間の平均の成長率を取っても、2%には届いていないでしょう。

経済成長率の推移

ただ、2倍になったのは、事実なのです。実数値が、その法則を証明したことになります。

そう考えると、私達の生活で、程よく暮らしていくには、「36年毎に収入も2倍」に増やしていかなければならないということです。

ところが、「その点、どうにも、雲行きが怪しい」というのが、太宗の人々の肌感覚かと思います。

通常、東京ディズニーランドの値段が2倍になったということは、

・そこで働く人々の待遇も上がって、

・アトラクションの修理費が上がって、

・園内の飲食も上がって、

・キャラクターグッズの値段も上がって.....

その結果、8,300円になったと考えられます。

園内で働く方々の待遇・手当も増加してきいるでしょう。

修理費が上がったということは、メンテ業者の売上げも上げられて、そこで働く社員さんの給料も増えているでしょう。

飲食が上がったということは、原材料を生産している農家さんや、レストランで働くスタッフの方々の収入も増えているでしょう。

キャラクターグッズの値段が上がったということは、キャラクターの原材料(生地や部品)やパテント代が上がっているかも知れません。そうなれば、そこに関する業者さんの社員さんの給料も上がっているでしょう。

いいんです。100上がったら、100がきちんと日本国内で働く全ての方々に巡り巡って、還流・還元できてさえいれば。

ただ、巡り巡っているあいだに、ほぼ還元率のない、個人情報保護の対策費用や、海外へのコスト増、単なる費用(物品代や、労働費が発生しない、本当に消耗するだけの費用)に、剥げ落ちているのなら、単純に「日本国内の損得勘定上のマイナス」になります。

東京ディズニーランドの改善のためにならないような「単に利己だけのクレーム」も、その類に入ります。

日本は、もともとエネルギー資源、鉱物資源などのインフラが乏しく、それを、この戦後70年間、比較的多い人口と、比較的真面目で勤勉・勤労な人的資源で、ここまで日本を支えて、発展させてきました。

原発の停止や、生産労働人口の確実な減少、少子高齢化による社会保障費の急増、トップシェアの産業の落日・世界競争力の劣化など、様々な要素が待ち受けています。

そんな中で、日本が、世界の中で輝き続けていくには、

・多分な創造力(0から1を生み出す力や発想力)の創出、

・他国から信頼される魅力のアップ、

・投資力の増強、

・年配者の社会活躍・産業活躍、

・若い力の爆発、

・海外からの労働者受け入れ・彼らへの多大なリスペクトが必要だと思います。

あと、36年後の2056年、東京ディズニーランドの1DAYパスポートは、16,400円になることが見込まれます。

それを、今の8,200円と同等の貨幣感覚に感じるために、私たちは、「剥落して還流しないもの・こと」を生み出さず、価値を上げること・ものを増やしていくことが大切だと思います。

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