こんにちわ。KaibaSAKAMOTOです。
最近、買い物していると気付きますよね。
いまや、本が、普通に2000円台するんですけどぉ。ひと昔は、1300円くらいでも「高い」と思っていたのに…。
それを言うんだったったら、私は、アイスね。パナップが好きだったんだけど、久しぶりに見たら、二度見するほど小さくなってて。思わず、「幼児用が出来たのかしら?」って思っちゃったわよ。
あと雪見だいふくも、もちの部分が薄くなった気がするの。昔はもっと厚くてモチモチして口の中でなくなっていくのを楽しんだのに、今のは「えっ!?」ってほどに口の中でなくなるのが早くて…。
スーパーカップも気のせいか、わずかに小さくなった気がするの。それって私だけ?
ぼくはお菓子かな。大好きだった「きのこの山」とか箱入りだったものが、プラ袋に入って、中身は減っている気がするよ。幹のクッキーの部分だって「カリっ」って食感が好きだったのね。でも今のは、小さくなり過ぎちゃってて「カリっ」ってのがなくなって、もはや違う食べものになっちゃった気分だよ。
あと、そうそう、チョコベビーは、あれ、いま、間違いなく小さくなったよ。なんだか寂しくて悲しい気分(°_°)になっちゃった。
私はガチャガチャね。孫にせがまれるとついつい買ってあげちゃうんだけど、昔、あれ、10円だったのよ。それが20円になり、30円になったと思ったら、一気に100円になって。いまでは300円でしょ。近い将来、500円になっちゃうんじゃないかって心配しちゃう。可愛い孫のためと言っても…ねぇ。
という感じで、身の回りのものが、気のせいか、次々と、一気に上がっていってる気がしませんか。
金融機関に長く在籍してきたこともあって、そのことと、将来への備えの話を、本記事では説明していきます。
結論は、それは、人それぞれの判断で良いのです。
ただ、値上っていく「事実」は変えられないので、なんらかの対処は必要になってきます。
それでは見ていきます。
ステルス値上げ
ステルス戦闘機ってありますが、相手レーダーに気づかれず、飛行する機体を言います。
そして、上述した数々のミニサイズ化。
巷では、揶揄して「ステルス値上げ」と呼ばれます。つまり、
「消費者に値上げしていると気づかれないようにして値上げしている」
っていうことです。
言い換えると、価格はあまり変えないで、内容量を変えているっていうことです。
さっき出ていたパナップも、昔よく食べていた方は、スーパーに行ったときなどに、本当に見てみてください。
ワタシ的には、この一連の流れを名付けるなら、「ステルス値上げ」というより、
「パナップ・ミニマリスト」と付けたいくらいのインパクトです笑。
モノの値段とサービスの価格
次に、知っておくべき点ですが、次のグラフです。
100万円の将来価値
おかねの小槌さんの「【要対策】お金の価値が目減りする!インフレの意味と生活への影響という記事」内にあるグラフです。
100万円の将来価値は、インフレ率が年2%になった場合に、10年後には約82万円に目減りします。
「えっ⁉︎ なになに?どういうこと?」と思われた方に、簡単に説明しますと、
モノの値段が毎年2%ずつ上っていく状況が続くと、今の「100万円の価値」は10年後には「約82万円の価値」になるということです。
もっと、日常的な感覚で言いますと、
今の100円の価値は、10年後には約82円の価値になるということです。
「なんだ‼︎ お得じゃんか‼︎」と思われた方は、そうではありません。
「100円が10年間財布に入ったままだとして、10年後に開けてみたら82円に減っていた」という喩えになります。
元の喩えに戻してみると、
「現金100万円をタンスの中に10年間しまったままにしておくと、
10年後タンスから出した現金は
約82万円(の価値)になっている」ということです。
100万円の将来コスト
これだけでも衝撃的ではありますが、もう一つ、今度はワタシ達が受けるサービスの値段を見てみますと
同じく、おかねの小槌さんの「【要対策】お金の価値が目減りする!インフレの意味と生活への影響という記事」内にあるグラフです。
100万円のサービスが将来いくらのコストになるか
モノの値段が毎年2%ずつ上っていく状況が続くと、
現在、100万円で受けることのモノ・サービスの値段は、
10年後には、約122万円になっています。
身近な日常の中での例で言いますと、
100円のマクドナルドコーヒーSサイズが、
10年後には約122円になっているということです。
財布の中が、
10年間で18円(の価値)が減って、
一方で、
受けるサービス料金・モノの値段(の価値)が22円増えて、
消費活動を行なえば、往復で、40円、今よりもかかる
という計算になります。
結構な衝撃です。
但し、仮に、給料や収入が、その分、目先10年間で上っていけば、実質負担は、変わらないことになります。
72の法則
ここで、「72の法則」を見ていきます。
掘り下げると複雑なのですが、簡単に言いますと、
物価上昇率が、年率2%で推移していくと、モノの値段が倍になるのにかかる年数は
72 ÷ 2 = 36年 となります。
理屈で考えるより、この式を信じて、そうなるんだと割り切ります。
気になる方は、
で調べると色んな解説が載っています。
モノやサービスの値段は、36年かけて確実に2倍に近づくということを認識しておきます。
2倍近くに値段が高騰したもの
なんとなく、言いたいことは分かってきたという方も、ひょっとすると、次のような考えが脳を過(よ)ぎるでしょう。
インフレ率2%って。日本ってそんなに成長しているのかな。生まれてこのかた、ずっと低迷しているイメージがあるけれど…。
確かに、その通りなんです。
次のグラフを見ていきます。
また、同じ、おかねの小槌さんの「【要対策】お金の価値が目減りする!インフレの意味と生活への影響という記事」内にあるグラフです。
新興国に比べても、他の先進国に比べても恐ろしく日本のインフレ率は低く感じます。
それなのに…。それでも…。モノの価格は上がり続けているの?って知りたくなります。
36年間推移
前述の「72の法則」には特殊要因は排除しています。
一方、経済は「生き物」ですから、需給バランス、増税などの税金、天災・天変地異などの特殊要因により、モノやサービスの価格が上がり下がりすることも考えられます。
ですので、年率2%のインフレが続いたとしても、ときには、2倍の価格になるのに、36年以上かかったり、または、36年かからずに2倍の価格になったりすることもあります。
個別の、モノやサービスによってもマチマチでしょう。
実際の価格推移を見ていきます。
項目 | 年代 | 価格 | 年代 | 価格 | 倍率 |
東京ディズニーランド1dayパスポート | 1983年 | 3900円 | 現在 | 8200円 | 2.1倍 |
東武東上線最低運賃 | 1984年 | 90円 | 現在 | 150円 | 1.7倍 |
京浜地区タクシー初乗り2km | 1984年 | 470円 | 現在 | 900円 | 1.9倍 |
大卒初任給 | 1984年 | 13.6万円 | 現在 | 21.2万円 | 1.6倍 |
サラリーマン平均年収* *一部見込値 | 1984年 | 351万円 | 現在 | 441万円 | 1.3倍 |
ほか、家計に占める割合が高く家計を直撃する「予備校等の受講価格推移」にも着眼したいところです。
以上、抽象的ではありますが、36年を経過してモノやサービスの値段が2倍に近づくことは理解できました。
ちなみに、お年玉の平均額は、80年間で6倍だそうです。
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単純計算ではありますが、40年で3倍です。
現在30歳の方々が40年後、70歳になる頃に、
お子さまがお孫さんを連れてきたら、
現在の平均額の「3倍」のお年玉をあげなくてはなりません。
考えるだけで恐ろしいですね。「孫の顔は見たいけど…」と考えてしまいます。
将来の備えが肝心
不安を煽ってきたつもりはないですが、「事実」として、これまでモノやサービスの値段は上がってきました。
そして、最近のお菓子や書籍などの現象を見ても、それは「目の前の現実」です。
では、「どうすれば良いか」です。
本来は、将来の「消費力」の落ち込みを防ぎ、
将来の「社会保障負担」増大を防ぐための抜本策として、
「少子高齢化への波」を食い止めることが最重要項目の一つですが、
短期間で、且つ、一筋縄ではいきませんので、個々で、考えていくべき3つを述べていきます。
お金を増やす
ワタシのブログの中では、何度も、この表を使っていますが、ここでも、重要なので触れておきます。
日本は、学校教育で「お金」のことを学ばないため、これだけ汗水垂らして、満員電車に1時間以上揺られて懸命に働いているにも関わらず、
「金融リテラシー」に富む欧米とは差が開く一方なのが分かります。
全額とは行かないまでも、貯蓄額の一部でも良いので、
「世界・日本経済の指標に沿って動くもの」に載せて置く必要があります。
最近注目されているものなら、iDeCo(イデコ)やNISA、つみたてNISAもそうです。
これは、冒頭からここまで述べてきたことの結論なのです。
自ら稼ぐ力を蓄える
今の、既存の、定年までの業務のほかに、力を蓄えておくことが肝要です。
それは、延いては、ここから、この先、莫大な予算を投じることになる社会保障負担を、次世代に負わせることへの防止策にも寄与します。
次世代が、将来を有望視していけることが、長い目で見れば、
「一層の少子高齢化」の進行を遅くできることに繋がるのです。
国際競争力
米中、そしてインドに、日本がついていくことは、より難しくなります。
国際競争力は、最終的に、ワタシ達の財布への入金額に直結してきます。
「それは、国がやることだ」
の前に、
「ワタシ達が国に頼らなくても良い力をつけること」こそが、
「最後は、巡り巡って自分への見返りとなって身入りが多くなる」という仕組みです。
特に「世界で最も『少子高齢化』が進んでいる国」だからこそ、そうなるのです。
この少子高齢化による経済の地盤沈下の問題は、
アメリカ以外の欧米先進国、そして、
いつかは、中国にも押し寄せる問題です。
先行する日本が、なんらかの成果を出して、世界の範となれば、
それはまた、巡り巡って、日本に、形は問わずともなんらかの「利」をもたらします。
最後に、スケールの大きな話題になりましたが、
要は、一人一人がプラスαを持って行くことが、
「パナップ・ミニマリスト」の波に打ち勝つ方法になります。
あとがき
具体的な方法は、人それぞれの、これまでの経験や、特長や、興味・関心・好奇心しだいでしょう。
それを早くから、見つけること。
ワタシも、転職や、ブログを通して、色んなことを学び、それを見つけることを「努める力」を付けようと「研鑽」と「もがき」の毎日です。
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