「老いない」ということ。

老後

40代後半から、周りが騒がしくなります。

「最近、全然、覚えられない」って。「もの忘れが激しい」って。

一緒に同年代と飲んで話していても、まず、人の名前とか、「あの~、あれ、あいつ、いま、思い出せない、そいつがね……」ってなることが多くなります。

本当に「加齢」が、諸悪の根源なのか、最近になって、脳についての本を読むことや、脳について書かれている記事に気を留めることが多くなりました。

感じる印象としては、「物覚えが悪い」というのは、若い頃の時分と比べると、圧倒的に努力が足りないようです。あの時、必死に覚えていた、あの熱量と、あくなき自分との戦いをしていないのが要因なようです。

「物忘れ」については、加齢もあるようですが、食い止める方法もあります。

それは、「会話をすること」や、「能動的な思考」をすること。

「会話」も聞き流しているだけではダメなようで、積極的に考え発することが肝要です。

「能動的な思考」も、色んなことに好奇心を持つことで脳の老化を遅らせることができます。

スマホや、ゲームも、その点、二手に分かれるようで、一見、色々と見ているようでも、思考なくしては、無意味になりがちです。ゲームも、結構、コンピューターが半分以上やってくれているものも少なくありません。

自分が能動的に考えて、噛み込んでやる、スマホ閲覧や、ゲームでなければ、それは、老化進行を放置しているようなものということです。

今や、「アウトプット」の重要性が、様々な形で、直接的のみならず、間接的にも唱えられている時代です。それは、当然の成り行き、帰着なのでしょう。

単純にこれまで以上に、長生きすることが確実視されるようになり、今まで勇退の準備時期、いわゆるピークオフだった50歳が、これからは、いままでの30代と同じ「脂の乗り切った世代」にしていかなければならないとすると、ピークを75歳にするように持っていくことが必要でしょう。

脳に関する書物を読んでいると、

脳細胞は、他の部位の細胞と異なり、減ることはあっても、増えることはないそうなのです。

そして、衝撃を与えると、脳細胞が壊れていくそうなのです。そして復活はなしです。

よく、「そんなにひっぱたくと、単語が剥げ落ちていく」みたいなジョークを聞くことがありましたが、あながち、間違っていないのです。

まぁ、大量に細胞があるので、影響は軽微なのですが、一度、失った脳細胞は、復活しないという事実はショッキングです。

ただ、救いは、「海馬」の細胞は、増えることがあるというのです。

海馬は、長期記憶にするかどうかを仕切る門番です。ということは、加齢しても、ワーキングメモリーを長期記憶に持っていける力は残されるのです。

「老いないこと」をまとめると、次のようなものでしょうか。

①色んなことに好奇心を持って、聞き逃す会話でなく、能動的な会話をして、覚えたことは積極的にアウトプットして、また自分の頭で考えて会話する。

②スマホは、読み込むのでなく、読んで自分の意見を出す。読んでそのまま鵜呑みにせず、「本当にそうなのか。もし、本当でなければ、という仮説を立て、どうあれば良いのかという答えを導き出すために思考する」。

③「もの忘れをしないために」積極的に、繰り返して、思い出す。

そして、④には、「若い人から、素直な気持ちで学ぶ。そこには、決して、自分の過去の栄光や、職歴、経験則を入れない。自分が目下の気分になる」ということを加えたいです。

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