第3位 2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」メインテーマ曲
主演:鈴木亮平、音楽:富貴晴美、演奏:NHK交響楽団、歌:里アンナ
なぜ好きか?
◉ 軽快な音楽から奄美を感じさせる流水をイメージする澄み渡った曲調と続きそこから
ガラリと曲調が入れ替わり、悲しい思いも、希望も、色んな思いが合わさったまま
否が応にも時代が進んでいくさまに様々な思いを馳せるから。
◉ 曲の構成があまりに見事だから。
◉ 潜居を命じられた鹿児島県奄美地方の様子が感じ取れるから。
*以下、出典:富貴晴美インタヴュー 薩摩、奄美だけでなく世界の音を集めた「西郷どん」の音楽ならびに大河ドラマネタバレ感想日記!を参考とした。
富貴晴美さんは、1985年6月4日大阪府出身。国立音楽大学作曲家を主席で卒業。大学院を卒業後、その才能を認められ多数のドラマ、CM、映画の音楽や、アーティストへの楽曲提供など幅広く活動。
『とにかく楽しく、明るく、元気な曲をお願いします!』という依頼に対して、吉之助のイメージなども考えながら、シンプルで覚えやすい音楽にした。
どうしても取り入れたかったのが、奄美郡島の民謡である島唄のテイスト。島流しにあった吉之助にとって、奄美大島と沖永良部島は、彼の人間性が作られた重要な場所だと捉え島唄を入れたという。
歌手『里アンナ』さんは、富貴晴美さんが『この人しかいない』と感じた歌手だそう。
第2位 2009年NHK大河ドラマ「龍馬伝」メインテーマ曲
主演:福山雅治、作曲:佐藤直紀、演奏:NHK交響楽団、ボーカル:リサ・ジェラルド
なぜ好きか?
◉ 幕末激動期、日本国中を北へ南へ西へ東へ奔走する様相が感じられるから。
◉ 命を賭して脱藩を試みる。残してきた身内の将来の安否を案じながらも昼夜を通して
峠を駆け抜ける様が感じられるから。
◉ 途中から曲調が動から静に変わるところも、起伏に富んだ人生を歩んだ龍馬の苦しみ、
安らぎ、喜び、悲しみが滔々と想起されるから。
龍馬(26歳)は文久2年(1862)3月24日高知を出奔し25日に梼原に到着、その夜、梼原の勤王の志士那須俊平(54歳)・信吾(32歳)父子の道案内により宮野々番所を抜け、四万川茶や谷(ちゃやだに)の松ヶ峠番所を抜けて予土県境・韮ヶ峠(にらがとうげ)を越えて伊予の国(愛媛)に脱藩。信吾は韮ヶ峠より引き返したが、俊平は同行し、小屋村(西予市:旧野村町)、水ヶ峠(大洲市:旧河辺村)を経て泉ヶ峠(内子町:旧五十崎町)に宿泊。27日、宿間村(内子町:旧五十崎町)に到着した。
*以下、出典: ORICON MUSIC記事を参考とした。
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『海猿』、NHK土曜ドラマ『ハゲタカ』や『ウォーターボーイズ』(フジテレビ系)の音楽も手掛けた佐藤氏は「今までの大河ドラマの音楽を壊してやるよりは、自由に解釈してやればいいと思った。テーマ曲に関しては、福山(雅治)さんが演じる坂本龍馬に合わせて(曲を)書いている。福山さんのスタイルや容姿などと合致する音楽を選んだ。(オープニング曲の)終わり方も龍馬の一生を物語っている作りです」とこだわりを明かした。
オープニングテーマを歌うのは歌姫リサ・ジェラルド。同作の鈴木圭チーフプロデューサーが「歌詞には基本的な意味はないようです」と説明するなか、同曲に込めた想いを聞かれたリサは、冒頭を即興で歌い上げたことを明かし「耳に聞こえないかもしれない言葉、“周波数”のようなものを歌っています。自分が魂で感じたものからできたのが、今回の歌詞です」と思いを語った。
ハリウッド映画の音楽を多数務める作曲家としても知られるリサは、「坂本龍馬は日本人にとって平等の精神を伝えるきっかけと、勇気を持って飛び出す精神を伝えた人。龍馬の精神が響きわたるよう」と『龍馬伝』の世界観を伝える橋渡し役を担えたことを喜んだ。
第1位 2004年NHK大河ドラマ「新撰組!」メインテーマ曲
主演:香取慎吾、音楽:服部隆之、演奏:NHK交響楽団、テノール独唱:ジョン・健・ヌッツォ
なぜ好きか?
◉ 名曲中の名曲で、16年が経ったいまでも、この曲が流れると、浅葱色のダンダラ羽織
の隊員たちが一斉に飛び出してくるオープニングの映像が思い起こされ勇ましい気分に
なるから。
◉ 幕末激動期、時代の大きな潮流に飲み込まれて隊の滅亡へ向かっていく緊張感が
漂ってくるから。
◉ ジョン・健・ヌッツォ氏によるテノール独唱が「鉄の規律」と恐れられた局中法度の
如く身を引き締める思いがするから。
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