【中高年】「学び直し」時代到来に知っておきたいこと3つ! 「最近もの忘れが激しくて」なんて言っている場合ではない!

マインドセット・健康管理
悩んでいる人
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最近、よく「学び直し」って言葉をよく耳にするようになったけど、一体、何が起こっているの?

悩んでいる人
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「『学び直し』って、若い僕達には関係ない…」でいいんですよね?
それで合っていますよね?

といった疑問にお答えします。

✅ 本記事の内容

  • 学び直しとはなにか
  • いまなぜ「学び直し」が叫ばれているのか
  • 「学び直し」するうえでの注意点

 を解説します。

*本記事は、ブログ記事「長い人生を見据えるうえでどうしても見ておきたい9つの図表グラフ」の 1.年代別年金損得 4.長生きリスク を各論で説明するものです。

✅ 本記事について

  • 30年近く金融界に身を置き日本経済のど真ん中で従事、海外赴任でも外側から日本を傍観、その後、安定した既設レールから飛び出して、若い脂の乗り切った人材と「横一線のスタート」での競争社会に飛び込んできたからこそ気付けた、
    「中高年では(そのプライドから)気付けないこと」
    「若手では(社会全体を見て来ていないから)まだ気付けていないこと」
    を視点にして解説します。

学び直しとは

「学び直し」とは、一生涯に亘って、学び続けることで、自身の知識やスキルを向上させて、豊かな実り多き人生を送ってもらうことを目的として、政府発信で、社会人が改めて学習を行なうことです。

別の呼称として、「リカレント教育」や「生涯学習」とも呼ばれます。

ここでは、内閣府のレポートの一部を覗いてみましょう。

今後の技術進歩や職業生活の長期化を踏まえれば、人材育成を企業のみで行うことには限界があるため、働き手が年齢にとらわれずに学び直しを行い、自らが主体的にキャリアを形成していくとの重要性は高まっている。

3 社会人の学び直し(リカレント教育)とキャリア・アップ

と書かれています。

他のサイトで「学び直しとは?」と検索してみても、おおよそ、「長い人生を豊かにするために」という最終結論にたどり着く印象があります。

何が起こっているのか 〜 いまなぜ「学び直し」が叫ばれているのか

「政府発信で、『長い人生を豊かにし、実り多き人生に』」と上述していますが、政府、いえ、日本の構造からすれば、学び直しが必要なことは、火を見るより明らかです。

結論を先に言いますと、これからの40歳、50歳は、「稼ぐ力」を身に付けて、70歳ないしは、75歳まで働かないと資金が枯渇するからです。

最近では、実は2000万円では足らず、3000万円不足との記事もよく目にするようになりました。実際は、さらにそれ以上でしょう。

そこのところを、以下に、掘り下げていきます。

長生き人生

少し前に世間を騒がした、「2000万円不足」問題も、この「学び直し」も、日本の構造に関する同じ理論から発しているのでしょう。

それは、「長生き人生」です。

まずは、次の記事から見ていきましょう。

日本人の平均寿命が50歳の壁を初めて超えたのは、戦後すぐ、1947年のことだ。

それから70年あまりで、平均寿命は30歳以上伸び、男性80.98歳、女性87.14歳と、日本は世界で一番の長寿国となっている。

・・・(中間省略)・・・

今年大ベストセラーとなった、英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏が長寿時代の生き方を説いた著書『LIFE SHIFTー100年時代の人生戦略』には、2007年に生まれた日本人は、107歳まで生きる確率が50%あると試算されているとまで書かれている。

FNNプライム編集部「107歳まで生きる確率が50%。ベストセラー『ライフ・シフト』著者が語る日本の将来」

問題は財源

「長生きする」のなら、ハッピーな話ですが、問題は財源です。

「年金制度」があるじゃないかって思われますよね。

この年金制度、「国民年金」で言えば、昭和34年に法律が成立して昭和36年からスタートしています。当時想定していたのが、

「当時の男性の平均寿命が65歳で、受給開始年齢が55歳」。

つまり、男性の場合ですが、国としては、10年の間、年金を払えば良かったのです。

今はどうでしょうか。

厚生労働省によれば、平均寿命は、女性87.32歳、男性81.25歳です。

完全に当時の想定からすれば、予算オーバーとなる統計です。

加えて、少子化が追い討ちをかけます。

公平な「世代間負担のバトン制度」であったはずの年金制度は、急速に、歪みが生じてきました。

一人一本、次の走者に渡していたバトンが、気がつくと、若い世代には、一人の走者に8本のバトンが手渡されていたという状況です。

このことが、年金の受給年齢の後ずらしに繋がっていくのです。

忘れがちな「健康でいられる年齢」「病を患って生きる期間」

長生きするにも、健康でさえあれば、色んなことができます。

消費活動をして、日本経済に、資金を還流させることだって可能です。

簡単に言いますと、旅行したり、おしゃれをしたり、飲み食いしたりして払ったお金は、巡り巡って自分の財布に戻ってくるのです。

ところが、女性87.32歳、男性81.25歳の平均寿命のうち、実は、女性は13年、男性は9年は、何らかの病気を患ったまま暮らしていかなければなりません。

さらに介護が必要な期間は、女性10年間、男性6年間というデータもあります。

107歳まで生きるとなると、介護を要する期間は、男女、それぞれ20年間延びたと仮定して、女性30年間、男性26年間です。

となれば、気付くはずです。

「おいおい、不健康自慢してる場合ではないぞ」と。

「貯金足りないのか」と。

「生命保険満了してから、50年間弱も生きるなんて。そのうち30年間が介護なんて」と。

「何とかしてくれるだろう」の主語は「国」でなく「次世代」

ひょっとして、「国がなんとかしてくれるやろ。」と楽観視される方もいるかも知れませんが、「国が」が主語ではありません。「次世代以降、つまり自身の子供か、孫以降の世代が」です。

私たちは、この主語を「自分達の世代」に変えていかなければ、日本は維持していけなくなるでしょう。

それでもなお、「今の自分達の世代はなんとかギリギリセーフで間に合いそう」という考え方があるのなら、それは、そうでもありません。

「風が吹けば桶屋が儲かる」理論です。

若い世代が、出費を考えて子供産めなくなる

→当然、世代間相互扶助の年金原資が激減する

→高齢者の健康維持費は、激減、または、負担割合大幅増加

→国の新技術開発研究費も干からびる

→世界競争力は、人的(数的・能力的)にも、資金的にも大幅劣化

→並行して高齢者割合が増加して国内需要激減

→国家歳入が底を尽き、年金制度廃止  というバッドエンディングです。

そうならないためにも、これまでは、退活(退職への準備)をしていた50歳から、もう一周回っての「学び直し」なのです。

ハッピーエンドへの手段は、そこに隠れています。

「最近、記憶力がどうも」とか、「新しいことに慣れない」「スマホが苦手で」とか本当に言ってられない時代が、まさに直ぐそこに迫り来ています。

「学び直し」するうえでの注意点

それは、「いまの新しい年代の世代が、『最新型人間』であるということをしっかり頭に入れておく」ということです。

小学生の頃から、英会話とプログラミングを学ぶ世代です。それでなおかつ、効率的です。

しかも、それが、完全に時代とマッチしたノウハウなのです。

どう足掻いても、勝ち目はありません。但し、「学び直し」でその差は埋めることができます。

ワタシ自身、息子と同年代の若い世代と、「横一線のスタート」で厳しい競争をしました。

30年近くの営業ノウハウや知識はほぼほぼ役に立たず、完膚なきまでの大敗をして、辛酸を舐めてきました。

そこで、見えてきたことがあります。それが、

鈍感なタイプな人に垣間見えたのが

「会社で、既に経験則が旧式タイプとして使いモノにならないことは、自他共に気付いており、それでもなお、会社内で、存在感が消えてしまうのを恐れ、日々、過去の栄光や、過去の輝かしい実績を吹聴して回らざるを得ない中高年世代」の哀れさ

敏感なタイプな人に垣間見えたのが

「自身の経験則が、最新のどんな事例にも応用できず、白い眼で見られるのを恐れ、アドバイスも、注意も、何も口を開くことができなくなってしまいオブジェ社員と化した中高年」の悲しさ

でした。

学ぶ姿勢を整え、ただ未来に向かって愚直にできることを全力でやる

カタチを追い求めず(虚勢を張らず)、実を取る(稼ぐチカラを身に付ける)には、これしかありません。

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