【世界】5分で知る「中国のいま」

取り巻く環境・世界

こんにちわ。KaibaSAKAMOTOです。

いまや、中国って日本を抜いて世界第二位の経済大国って言われているけど、実のところ、あまり知らなくて。

ニュースで中国のことを見ない日はないってくらい、日本にとっても重要な隣国なんだって、うっすら分かっているけれど、いま、どういう体制なのかな?

そう言えば、習近平首席が来日するとかしないとか言ってたっけ?
来るのに備えて少しは知っておいた方が理解しやすいのかな。

「隣国なんだけど、どんな社会なんだろう」と気になっている方も少なくありません。

2020年3月14日に放送されていた「池上彰のニュース解説」の中で「中国のいま」といった特集をしていたので、まとめてみました。

いま、起こっている、台湾や香港との関係もなんとなく見えてくる内容です。

5分で概要を把握するため、一旦、全部下まで精読して、気になった動画などは後ほど観てみてください。

とにかくやることがハンパない中国

  • わずか10日間の突貫工事で病院を建設|6日間でマスク工場を建設
  • マスクが足らずペットボトルやおむつ果物の皮で代用

なんていうのは、まだ序の口です。

  • 道端で立ち話していると「そこの四人!マスクをつけなさい!」
    ドローンから聞こえるスピーカーで厳重に注意
    +++動画1「ドローンで街中の市民に警告
  • 麻雀していると、突然、警察が入ってってきて「(新型コロナ禍での)麻雀は禁止だろ!」と言いながら、その場で、全自動雀卓をハンマーで叩いて壊す
    +++動画2「雀卓をハンマーで破壊する警察
  • ダムを作ってみれば立ち退かせた住人は100万人以上

  • 脱線した新幹線を車内に残された生存者確認が終わらないうちにその場で埋めて翌日運転再開
    +++動画6「中国高速鉄道事故

徹底した監視社会

鈴なりの監視カメラ

街のあちこちに、まさに「鈴なりの監視カメラ」が設置され、究極の監視システムを構築しています。

あたかも電線に雀や鳩が一列に数十羽沢山ならんでいるかのようです。

日本だと全国で防犯カメラは約500万台ですが中国では2億台あるのです。

QRコード

人の動きだけではありません。

個人のお金の動きも丸わかりです。

キャッシュレスが進む中国ではほとんどの人が財布を持たず、ほとんどの支払いはキャッシュレスです。

日本が開発したと言われる QR コードを、開発国よりも数十倍、いえ数百倍も活用しているのです。

スマホを使って、コンビニもタクシーも屋台も、中には、物乞いのおじさんの胸にも QR コードが掲げられています。

顔認証システム

実はいま、そのQRコードすら古くなりつつあります。

最新情報では、「顔認証」システムが進歩し、支払いも顔認証となってきています。

大都市の駅の改札にも設置され顔をかざしただけで通れてしまうのです。

さらに公衆トイレでは。

顔認証すると一人60cmのトイレットペーパーが出てきます。

同じ人がもう一度、ペーパーを取ろうとしても出てきません。
+++動画7「顔認証システムで一人あたりのトイレットペーパーも管理

それだけに止まりません。

信号無視をしてしまうと、街のスクリーンに違反者の個人情報が開示されてしまいます。開示された画像の様子はこちら

さらには、家族や勤務先に「違反をした」と通報されてしまうのです。

監視カメラ数

日本だと全国で防犯カメラは約500万台ですが中国では2億台以上あるのです。

人口10倍に対して、監視カメラは40倍です。

それでもなお、6億台まで増設するとしています。

国民の反応

当の中国国民はどう思ってるんでしょうか。

日本の街ゆく中国の方にインタビューをしています。

中国人の男性
中国人の男性

犯罪抑えることができるからいいと思います

中国人の女性
中国人の女性

多少はプライバシーを侵害するけれど犯罪者の行動が全部わかるから良いと思うわ

中国人の女性
中国人の女性

不自由とかには何も思わない犯罪する人には不自由だろうけど自分は納得しています

中国人の男性
中国人の男性

僕は良いことだと思います。泥棒とかだいぶん減っていますし公共の場所以外にも、個人で使ってる場所にも付けるべきです

と、ほとんどの方が監視社会を 「OK」 としています。

では、どうやってどうやって納得させているのでしょうか。

それは、「ニュースで監視カメラの映像が逮捕の決め手になってることを延々と流す」のです。

また、このインタビューしている日本のテレビの映像すらも、中国政府がチェックしているので、「のちのち、自分にどんな災難が降りかかってくるか分からない」ので良いことを言ってる可能性もあるのです。

監視社会の「実(じつ)」

ここからが、香港も、台湾も、独自の社会システムを捨てられない理由になってきます。

押さえ込み政治

これほどまでの監視社会を作り上げたのは、

犯罪防止のためだけではなく、

実は中国ならではの理由があります。

それが、「反政府活動」をさせないようにチェックをするということです。

政府に都合の悪いことはできません

中国政府を批判し民主活動を行っていた、ノーベル平和賞も受賞した彼劉暁波氏。

彼が2017年に亡くなりそのニュースを海外のニュースが放送しそうになると、

突然画面が消えて、そして、3分後に、劉暁波氏に関する放送が終わったと同時に、再びテレビは見られるようになりました。

中国政府が放送を遮断したものと見られています。

SNSなどの個人が発信する媒体管理

日本では当たり前のように使っているLINE、インスタグラム、Google、Twitter、 Facebook、YouTubeも、政府の規制で中国では使えません。

その理由は、監視するためだけではありません。

次世代の世界の中軸産業「インターネット」に関連する会社を発展させたいという意図があるからです。

実際、国産品のメッセージアプリが、世界の大どころのサービスを代替しています。

百度 → 中国版「検索エンジン」

微博 → 中国版「Twitter」

微信WeChat → 中国版「LINE」

この三つの会社は今や世界的企業に発展しています。

メディアもネットも全てチェックし、14億人の国民の情報をガッチリと管理しています。

信賞必罰社会

そして監視して集めたデータをもとにした「社会信用システム」があるのです。

国民の行動を点数で評価する

というものです。

国民一人一人の「ランク付け」です。

得点によって賞罰が与えられるというシステムです。

国民全員持ち点「1000点」スタート

ドイツの企業が調べあげた資料によると

  • 最初は全員が1000点からスタート

加点対象

  • 献血やボランティア参加
  • インターネットで政府を称賛
  • 高齢の身内を介護
  • 貧困の人たちを助ける
  • クレジットカードの支払いに滞りがない

といった、

✔︎ 政府にとって都合の良い行為

✔︎ 周りに与える好影響行為

✔︎ 財政的信用履歴が良い

✔︎ 英雄行為

減点対象

  • 飲酒運転|信号無視などの交通違反
  • 政府に対する違法な抗議
  • 高齢者の親を定期的に見舞わない
  • クレジットカードの支払延滞
  • インターネットで反政府メッセージの投稿
  • インターネットでデマを拡散する
  • 罪に対する口先だけの謝罪
  • カルト集団への参加
  • オンラインゲームでのズル

といった、

✔︎ 政府にとって都合の悪い行為

✔︎ 周りに与える悪影響行為

✔︎ 財政的信用履歴が悪い

これらの行為の大半が、

実社会では、街中に張り巡らされた「監視カメラ」

インターネット社会では、政府監視下の「SNSシステム」

によって、瞬時に把握できるのです。

貯まったポイントの使い途

ではポイントを稼いで点数が高ければどんな恩恵を受けるのでしょうか。

  • 入学や就職の優先
  • ローンの手続きが簡単に
  • 手付金なしで自転車や車のレンタルが可能
  • ジムの無料利用が可能
  • 公共交通機関の割引
  • 病院での待ち時間短縮
  • 職場での優先昇進
  • 公営住宅取得の優先順位
  • 減税

低得点者のデメリット

では点数が低いとどんな罰則があるのか、どんなデメリットがあるのかですが

  • 各種免許許可受けられない
  • 公共サービスを受けられない
  • 高速鉄道の乗車券が入手できない
  • 融資の可能性が低下
  • 政府の仕事に不適格
  • 私立学校への入学できない
  • 公務員などの就職資格がなくなる
  • オンラインやテレビなど公共機関で氏名・顔写真・個人 ID などが晒されます

人々の行動を道徳的にするというのは大義名分であって

本音は「政府の都合の悪いことは徹底的に押さえ込む」

という目的があります

「政府の言うことを聞かなければならない社会」にしているということです。

国民から、「魂」を抜き取り、「操り人形」にするとも取れるのです。

それを危惧しているのが、香港であり、台湾、延いては世界なのです。

コメント

  1. […] 【世界】5分で知る「中国のいま」でも説明したとおり、 […]

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