「子供の教育に悪い。」というフレーズが、「水戸黄門の印籠」になりかけている件。

家族

いまや、日本国内で、

アンパンマンのアンパンチまで、「暴力で解決するのは、子供の教育に悪い。」

島根県の奥出雲町で、公園に設置された芸術家ミケランジェロ(Michelangelo)のダビデ像のレプリカに対しては、「(子供の教育に悪いので)ダビデに下着をはかせるよう要求する声も。

行き過ぎた「子供の教育に悪い。」という、誰も逆らえない”印籠”は、

刑事ものドラマは、犯人の車両も交通信号を守り、犯人は乗車前点検を実施し、シートベルトは発進前に施錠し、交通法規に則った速度で走る。

刑事は、暴力は厳禁で、説得のみでの逮捕。

ヒーローものは、怪獣や、悪役を、もはや、技とかでは倒せず、説得のみ。ライダーキックとか論外。かつてのデビルマンや、ガンダム、マジンガーゼット、仮面ライダーシリーズ、ウルトラマンシリーズは勿論、恋愛ものや、青春もの、スポーツ漫画でも、殴るシーンや鍛えるシーンは全てカット。

ゲームも、バトルものは、「子供の教育に悪い。」という”印籠”によって排除されるのも近いのではと思ってしまいます。ゾンビや、モンスター達すらも、切り裂く何とかの剣や、雷や炎を使って倒すのでさえ、厳禁で、とにかく説得になるのでは。そもそも、「倒す」とかの言葉自体が、ゲームの世界からなくなってしまうのではと。

それが、日本特有の恥文化「土下座要求」や、運動会の徒競走のビデオ判定要請と、「言えば断れない」という”印籠”を濫用した社会になってきていると思います。

常軌を逸した、もの凄い偏った、ごくごく一部の意見が、日本全体の、日本有史来の、文化や、習慣・ならわしを根こそぎ削ぎ落そうとしているのではないかと危惧して止みません。

私達、日本が先行して、「バランス感覚」を重んじ、 ハンドルの遊び部分はきちんと大切にしながらでも、 モラルの高さや、仁義、情の深さ、公を尊重する心、幼い頃から他人に迷惑をかけない精神で、超偏重で且つ超少数意見の罷り通る傾向の社会を是正していける範となれれば、明るい将来が見えてくると思いたいです。

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