少しずつ少しずつ。それでも前に前に。

マインドセット・健康管理

前に進まなきゃ、0メートルからわずか1メートル進んだ、「1メートル先のボール」は、ずっと拾うことは出来ません。

前に進まなきゃ、「1メートル先に行った場所からの景色」は絶対に見れません。

「現状維持」「その場をキープ」なんて、「今の時代にはない」と思っています。

たまに周りにいませんか? 「〇〇は得意だった」と言いながら、完全に時代の趨勢に乗り遅れて、それでも、自身を変えることが怖くて、その場で止(とど)まってしまって、その結果、例えば、PCは扱えず、数十年前のワープロに拘っている人、例えば、ガラケーしか扱えない中年の方(高齢者は致しかたないと思います)。

それでも、なお、「自分はこれでいいんだ」と固持する人。いいのだと思います。周りに迷惑をかけたりもせずに、独力で、それ(=後れたガジェット)を駆使して、一般的な流れ・工程に乗っかって来ていれば。

私達は、今の時代、歩行エスカレーターに、逆向きで乗っていると思うのです。

歩みを止めてしまうと、後ろに下がっていってしまいます。エスカレーターの速さ(=時代の流れの速さ)以上の歩みを行わなければ、止まっただけで、後ろに(時代遅れ)に進んでしまうのです。

組織で考えるならば、1+1がマイナスになることだけは、避けなければなりません。

つまり、前向きな人が、2人いれば、単純に+2以上になるのです。一人が凄く優れた、前向きな人なら、1+1は3にもなり、4にもなります。

ところが、前向きでなく、変な方向に向いている人がいるとします。かろうじて、マイナス方向に向いてはいませんが、本来進むべきベクトルと直角の方向に向いている人がいると、そう、プラス方向に1、上向きに1ですから、この2人が揃うと、√2=1.414となります。

前向きな人2人の+2と比べると、力が減ってしまいます。

今度は、̠後ろ向きな人=マイナス1を持つ人がいたら、どうでしょうか。

0である、つまり、止(とど)まっているだけの状態をキープするだけで、このマイナス1を持つ人がいると、プラス1の人が1人必要です。

しっかりと前向きな人=プラス1の人を、そこに使わざるを得なくなります。

今の日本を考えます。高度成長時代を乗り越え、バブル崩壊を経て、今や、失われた30年と、周辺国から揶揄される時代を迎えています。

バブル崩壊時は、前向きな人=プラス1を持つ人が、その前の名残で、沢山残っていたのではないでしょうか。

今の日本では、そのプラス1を持つ人よりも、多くの、マイナス1を持つ人が増えていると思います。または、奇怪なほどに偏屈で、尋常でない人が現れ、その極少数意見がまかり通るようになり、例えば、恐ろしく偏った一人だけのクレームが、80年、100年の歴史を持つ老舗を、簡単に潰してしまうほどになってしまうと、甘えの社会が、知らず知らず、異常な一人が、マイナス2、マイナス3の力を持つことの肩を持つことになってしまっています。

そのおかげで、プラス1を持つ人が足りず、または、マイナス2、マイナス3を持つ人のことを抑え切れず、じりじりとマイナス方向に、日本という国力が引き摺り込まれているのではないでしょうか。

「ネガティブはうつる」ってよく言われますが、感染してしまって、厳しいことしか言わなくなってしまって、新しい力、新しい芽が地上に吹くのを土を固めて邪魔しているのではないでしょうか。

日本は、もう一度、高度成長を迎えなければなりません。若者や、次世代だけでは、今後の高齢化社会を支え切れないからです。

私達は、そもそも逆向きのエスカレーターに乗っているのですから、その上で、偏屈な意見を持つ人、ネガティブな力を持つ人=マイナスな人に手を引っ張られるわけにはいきません。

少しずつ少しずつ。それでも前に前に。進むために、プラス1を持つ人材を大切にして、その人が、「同じ方向に束ねて、1+1を、しっかり2にする人」に育てることが肝要だと思うのです。

幸いなことに、「ネガティブもうつり」ますが、「ポジティブも感染する」のです。

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