「知るぽると」という金融広報中央委員会のサイトによれば、それは、
お金が2倍になる期間が簡単にわかる便利な算式。「72÷金利≒お金が2倍になる期間」となる
と書かれています。つまり、現在の安倍内閣が、インフレ率目標2%を指向している中、36年後、お金が2倍になるということです。
貯金が100万円あれば、36年後は200万円に、1,000万円あれば、36年後は2,000万円になるという目算。
「そもそも、インフレ率2%なんて、今の時点から無理ですけど。」という声もあるかも知れません。事実、
世界経済のネタ帳によれば、近年の日本のインフレ率の推移は、
年 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
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-0.72 | -0.27 | -0.06 | 0.34 | 2.76 | 0.79 | -0.11 | 0.47 | 0.98 | 0.99 |
てな具合ですから、年率2%は直近10年では、大半果たされていない状況です。
ただ、やっかいなことに、「72の法則」は起動して機能しているのです。
36年前の身近な商品・サービスの物価と、今の物価を少し比較してみます。
郵便はがき 昭和58年(1983年) 30円 今 63円
東急電鉄普通運賃*営業キロ1~3km) 昭和58年(1983年) 70円 今 130円
タバコ 昭和58年(1983年) 200円 今510~520円
国家公務員の初任給 昭和58年(1983年) 10.91万円 今21.30万円
東京ディズニーリゾート(1983年開業) 昭和58年(1983年) 3,900円 今7,500円
いかがでしょうか。抽出した項目が、多少、恣意的であることは否めませんが、身近なところで、2倍近くに高騰していることもご理解いただけると思います。
そう考えると、私たちの資産価値も、どうにかこうにかして、36年後には2倍にしていかなければ、逆に、何もしなければ、今の資産は、36年後、半分の評価になってしまうと言えます。
加えて言及すべきことは、これから、人生100年時代に突入するということです。
今、40歳半ばの方々は、36年後の80歳くらいからは、医療費のピークを迎えるでしょう。
身構えて何もしなければ、「減る資産価値」に「増える医療費」の挟み撃ちに直面します。
若者世代は、加えて、社会保障に多くを徴収されてしまいます。
日本も、そろそろ、風穴を開けて、教育の場で、金融リテラシーの向上を図っていくことが重要な課題であると思うのです。
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