サザエさんにみる日本の変遷。

生活・アイデア

サザエさんの放送が始まった時期は1969年10月とWikipediaにあります。

サザエさんの年齢は「27歳」という設定だそうです。

これは、「放送開始の1969年の女性の平均年齢が27歳だったから」というのは、聞いたことがあるかも知れません。

2020年の日本の平均年齢は、実に、1969年と比べて、21歳上昇し、48.36歳になるらしいです。

その平均年齢は、当然にして、世界第一位です。

医療は発展し、暮らしやすく、食が良いというのが世界からの評価のようですが、このまま、続けば、Business Journalによれば、

「2050年の日本の総人口の平均年齢は53.4歳、人口の4割が65歳以上の国になることが『21世紀を生き抜く3+1の力』佐々木裕子/著、ディスカヴァー・トゥエンティワン/刊) で予想されている。平均寿命も90歳で、約半数の人が90歳以上まで生きる時代がやってくる。」

そうなると、「最近の若いもんは」の決まりセリフは、90歳代のご年配者が、60歳代、70歳代に使う言葉になるのでしょうか。

また、ひょっとして、日本だけは、体力維持優秀な60歳代のオリンピック選手が出るかも知れません。シニアではなく、正真正銘のオリンピック選手として。

冷静になって考えてみると、日本の活路は、外国の方々を日本に受け入れて、日本に住む人の半数を、海外にルーツのある方々にするか、年齢の若返りを図るか、なのでしょう。

日本が、世界でまだ成し遂げた国がない、「第二の人口ボーナス期」というものを作り得たならば、それは、「ノーベル人類未来賞」みたいな賞に値するくらい凄いことだと思います。

そのためには、やはり、教育費や塾にかかる膨大な費用負担を下げていくしかないように思います。

一方で、今でさえ膨大な出費になっていますが、今後、急拡大が予想される、社会保障負担の増大には、今のうちから、手を打っていかなければならないと思います。

世代間の平等を考えるならば、やはり、消費税は増額してあげなければならないと感じます。

60歳以上は年金の「納め得」で、55歳以下は「納め損」という記事には、年金に医療・介護を加えた「世代間別損得計算」という考え方が述べられており、それによると、1940年生まれの世代は、 4,850万円弱の「納め得」であり、2005年生まれの世代は、3,490万円の「納め損」という試算があります。

消費税の増税に賛成・反対は、どちらが正しいということではありませんが、とどのつまり、「現在の自分・家族を守るか」「将来の世代(自分たちの子供や孫)に尋常じゃない負担を押し付けるないようにするか」の判断だと感じています。

「納め得」をしている世代の富を、今のうちに、少しでも、貯蓄ではなく、世間に還流させて、若い世代の財布に入っていくように仕組み作ることが問われています。

欧米の先進国のように、運用・投資という金融リテラシーを、学校で習ってきたのなら良いのですが、「投資・金儲け=悪」みたいな教育がなされ、全く、学校で習ってこなかった、習わない日本では、「武士の商法」並みに運用が苦手であり、「失われた30年」と言われている間に、貯蓄をしていても全く増やすことができないでいます。

それどころか、運用を任されるはずの「かんぽ生命」が、この体たらくで、投資や運用に関して余計に憶病にさせてしまっています。

本当は、政府も、そんなことは重々分かっていますが、若者の肩を持ちたくても、投票率は、圧倒的にご年配者の方が高いため、自分が当選するには、ご年配者に気に入られるための施策や公約を打ち立てるしかありません。

誰かが、本当のことを言わなくてはならないのですが、残念ながら、「2000万円不足」の時のように、正しくて、本当のことを言っているのに、ご年配者からも、若い世代からも、大きな反発を受けて引っ込めてしまいました。

「池上彰氏」か「ビートたけし氏」か「経団連会長」か、「橋下徹氏」か、「石破茂氏」か、正論が正論で通る人が発することでしか伝わらないのかも知れません。それか、ノーベル賞を取った方全員で発すれば、本当の危機を、本当の事実を、国民が飲み込むのかも知れません。

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