ステルス値上げの結末
きのこの山って、もはや、贅沢なお菓子になっていますよね。
出たての頃って、もっと身近な存在だったんですよ。
本当に美味しかったです。
が、先日、近年では久しぶりに食べてみて、愕然としました。
チョコレート部分が小さくなりすぎてて、もはや、別物です。
メーカーさんは、それでも、物凄い努力で、この価格で従来の品質を保とうとしているのだと
思いますが、気付く人は気付きますね。ってか、社内で「妥協している」って声が出ていない
のなら、それはそれで、ある意味、日本のお菓子メーカーも、そろそろ、終わり頃かなって
感じたりします、正直。昔の、きのこの山は、チョコレート部分をかじったときの食感が
堪らなかったのです。チョコレートの量もそこそこあったので、本当に、カリッとした食感が
あって・・からのクッキー部分でした。
が、最近食べる「きのこの山」みたいなモノは、チョコレートの量が少なくなってしまっている
ため、食感がなく、なし崩し的に、クッキーに入る。みたいな。
もう、あのときの輝きはありません。もう、違うお菓子だと意識変革してしまいましたので、
この価格で、好き好んで食べることはないと思うのです。
ファンだった人ならば、気付いていると思いますが、世論はどうなのでしょうか。
「LOOK」も同じです。昔は、もっと本当に美味しかったんです。チョコレートの量も、
中のフルーツも、もっと多かったんです。パッケージ自体が小さくなり、あの、中敷も
小さくなり、全体的に小ぶりになって、食してみると、「昔のは、本当に美味しかった」という
コメントしか出なくなりました。
牛丼やさんに行っても同じです。あの価格でやってくれていることには、本当に感謝しきれませんが、なにせ、牛肉の質も落ちましたし、味自体も落ちています。
見えないステルス値上げは、日本の各製品、各商品を、粗悪にしています。
値段をなるべく、上げないように、メーカー各社さんが絶え間ない努力をしていることは、分かります。ただ、味が落ちたり、食感が落ちたりするのは、少し違うと思います。
どうせなら、そこはそのままで、10個入りを8個入りにしたり、でも良いと思うのです。
好きだった人にショックを与えるくらいなら。
大好きだったパナップも、全体的な量は、発売当時より、8分の5くらいになっているのではないでしょうか。果肉部分も、もはや、楽しめるってほどの量はなく。
毎日1つ必ず食べていた、雪見だいふくは、だいぶん前から、大きさが小さくなり、これも、
お餅の部分を、だいぶん前から薄くしたことで、大きく商品が変わったと思います。
お菓子屋さんに入って、昔からのお菓子を見るたびに、「本当の味は、こんなもんではなかった」
「ピークの頃の実力は、こんなもんでは決してないのに」という、ピークを越えたスポーツ選手に
投げかける言葉みたいな言葉を脳内に巡らせている自分がいます。
あと、30年後、もし、このままの調子なら、LOOKは250円で、さらにチョコレートは薄くなって
いるでしょう。果実部分は、ほんの小指の先の先くらいの量があるかどうか。
きのこの山は、廃盤になっているか、値段は350円で、どうなっているか。
日本において、「72の法則」は着実に、その力を発揮しています。日本人の懐だけは、緩やかで、伸び悩む中で、物の値段や、サービスの値段は、およそ36年ごとに2倍になっていますし、なっていくのです。
それを克服するのは、高齢化社会の克服であり、「周回遅れのIT後進国」の克服であり、
高齢者のネット社会での活躍化だと思っています。
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